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お父さんありがとう

2023年5月27日土曜日雑感

▼5月25日(木)、父が逝去しました。78歳でした。私が生まれたときのツーショットの写真はコチラです→https://www.oida-masakatsu.jp/gallery.html
▼父は15歳から菓子問屋に丁稚奉公に出て、20歳になったときに祖父に「俺も大人になったから問屋をやめてきた。自分で商売をする!」と宣言したそうです(祖父と大喧嘩になってそうです)。私も47歳のときに「俺は市役所をやめて、市議会議員になりたい!」と言ったのですが家族は役所を辞めて議員になった人など知らないと猛反対。しかし父だけが「自分のやりたいことをやれ」と応援してくれました。あのとき、父が応援してくれなかったら、いまの私はありません。
▼私は、小学校に上がる前から父の運転するハイエースの助手席に座り、一緒に仕入れや配達に行きました。父との思い出といえば、カーラジオをかけて父と商売に行く思い出が多いです(だから40年以上のラジオリスナーです)。お得意様に商品を一緒におろす作業が結構大変でした。うちが扱っていた商品は多種多様で、結婚式場やパチンコ屋、菓子小売店などで、駄菓子、ジュースや砂糖やたばこ、果物の折り詰めなどいろんなものを配達しました。これが結構重労働で、幼いころから腕力を鍛えることができました。商品を降ろした後、不要になったダンボールを私が片づけてハイエースに積んでいる間、父は商談というか世間話をしていました。本当に話好きでした。私も父とは進んだ道は違えど、お客様(市民のみなさま)との対話を欠かさず、お客様のニーズをつかみ喜ぶ商い(政策)をしたいと心がけています。
▼もうひとつは、いまでも忘れない昭和52年9月11日(日)、私の8歳の誕生日のことです。小さい思い出ですが、朝から父は、うちの店の商品ケース(冷蔵庫)にコーラーとかジュースを並べていました。父は、一本一本のジュースを丁寧に布巾で拭きながら並べていました。商品の陳列にこだわりを持っており「誕生日やな、大きくなったなあ」と言った後、「商品はお客さんにおいしく見えるように並べること。お客さんの口に入るものだからきれいに拭いて並べること」と私に教えてくれました。私も、商品(市の政策)がお客さん(市民のみなさま)に分かりやすく見えるようにこころがけ、その商品(政策)が市民のみなさまの口に入るときのことまで考えて、政策をお届けできるように取り組んでいきたいと思っています。
▼父に教わったことは本当にたくさんあります。25年前に54歳で脳梗塞で倒れてから、満足な仕事ができず、ここ数年は完全に寝たきりでした。しかし、最後の最後まで頭はしっかりとしており、今回の市議会議員選挙戦が始まる前に「悪いけど、選挙期間中だけショートステイに行ってください」とお願いしました。選挙戦終盤にショートステイで体調を崩し、病院に入院することになりました。
選挙の結果をずいぶんと気にしており、母が見舞いにいったときに「選挙どうやった?」と聞いたそうです。「16番目で当選したよ」と伝えたところ「うん」と言ったそうです。私はついぞ病院では話すことができませんでした(私が行くときには意識が混濁しているときばかりでした)。病院で1月ほど入院し、天国に旅立ちました。最後、私を待っていてくれたかのように、私が到着してから20分後に旅立ちました。もっともっと、聞いておけばよかったなあと思うことは多々ありますが、これから、父に恥じない仕事をしてまいりたいと思います。いつか、父にあの世で報告できるように。お父さん、ありがとう。

「広報おおがき」平成18年1月1日号
父のことが掲載されました→https://www2.city.ogaki.lg.jp/kouhou/18nen/0101/37.htm

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