浜田省吾“J.BOY”で思ったこと
2022年9月17日土曜日雑感
▼何気なくテレビをつけたら、TBSにチャンネルが合っていて、三谷幸喜が出ている情報番組だった。画面は見ずにパソコンに向かい耳だけで番組を聞いていた。すると「今どきの20代の約8割は出世したくない」という特集が聞こえてきた。実際に20代の金融機関に勤める男性が仮名で出ており、「上司はまだ職場に残り仕事をしているが、自分は何かを頼まれない限り、いつも定時で帰る。毎日13時間も仕事をする上司はドン引きだ」と述べていた。
▼これは「クワイエット・クィッティング(静かな退職)」と呼ばれ、世界中でこの傾向が広がっているのだという。ちなみに、実際に退職をするのではなく、「労働から心理的に遠ざかり、必要最低限の労働しかしない」ことを意味するのだという。つまり、積極的に熱意を持って労働に従事するわけではないが、完全に働くのをやめるわけでもないという労働スタイルのことだそうだ。なるほど。
▼さて、昔のことを話すと若い人に嫌われるが、私がハタチの頃(ちょうど昭和から平成に代わったころ)は「24時間戦えますか」というCMが流れており、バブル絶頂期でビジネスマンはものすごく働きものすごく遊ぶ。いい意味でも悪い意味でも、とにかく活気があふれていたように思える時代だった。あの時代から比べると日本も変わったものだと思いながら、TBSからNHKにチャンネル切り替えた。すると、珍しいことに、浜田省吾のトーク番組がやっていて、しかもすぐあとにJ.BOYを歌いだした。
▼これは「クワイエット・クィッティング(静かな退職)」と呼ばれ、世界中でこの傾向が広がっているのだという。ちなみに、実際に退職をするのではなく、「労働から心理的に遠ざかり、必要最低限の労働しかしない」ことを意味するのだという。つまり、積極的に熱意を持って労働に従事するわけではないが、完全に働くのをやめるわけでもないという労働スタイルのことだそうだ。なるほど。
▼さて、昔のことを話すと若い人に嫌われるが、私がハタチの頃(ちょうど昭和から平成に代わったころ)は「24時間戦えますか」というCMが流れており、バブル絶頂期でビジネスマンはものすごく働きものすごく遊ぶ。いい意味でも悪い意味でも、とにかく活気があふれていたように思える時代だった。あの時代から比べると日本も変わったものだと思いながら、TBSからNHKにチャンネル切り替えた。すると、珍しいことに、浜田省吾のトーク番組がやっていて、しかもすぐあとにJ.BOYを歌いだした。
▼ 「J.BOY」は私が高校生の頃に発表された浜田省吾の代表曲である。友人のなかにはレコード盤の溝が擦り減ってなくなるまで聴いたというひともいた。当時、この曲はわれわれ若者の誰もが感じていた焦燥感を言い当てていると感じていた。豊かだけど果てしなく続く競争社会・日本。本当に自分たちはこれから社会に出て働いていけていけるのか、そもそも受かる大学あるのかと不安に思っていたことを思い出す。そして、何個も大学を受けて、何とかひとつ受かった大学に入学のため上京。あれからずっと走り抜けてきた感じがしている。いまの若者も走っているのだろうか(いまはいまで私たちの時代とは違う悩みがあるのだろうが...)。私たち世代は少し冷静に立ち止まって足元を見直す時間が必要なのではないかとも感じる。
▼あれから30年経った今、この歌は自分にはどう聴こえるのか、あの頃の私たちは本当に大人になったのだろうか。この国や世界は成長したのだろうか。そんな問いを立てずにはおられない。
★三共製薬リゲインCM
https://www.youtube.com/watch?v=746v_877dzI
★三共製薬リゲインCM
https://www.youtube.com/watch?v=746v_877dzI