文化施設の有料駐車場、このままでいいの?
2022年9月9日金曜日まちのこと
▼スイトピアセンターでは、有料駐車場のあり方について、市民アンケートを行っています。ついにここまできたかと感慨深く思いながら、アンケートに記入させていただきました。
▼全国的には、図書館などの文化施設の駐車場については有料化の流れとなっています。しかし、大垣市では30年も前から有料(200円/回)となっております。数円前から、30分間以内の利用であれば次回駐車券がもらえるようになり、図書館で本を借りると1時間以内であれば次回駐車券がもらえるようになりました。
▼大垣市では、「受益者負担の適正化」、「負担の公平性の確保」、「財源の確保」を目的に、令和6年4月よりスイトピアセンター駐車場が有料化となっております。そのほか有料化の理由として、現在の立体駐車場になる前は平面駐車場でした。そこには近隣の人たちが自分の駐車場のように使っているということも問題視されていましたし、駐車場整備にお金がかかったということも有料化の理由の一つだったと記憶しています。
▼しかし、当時、大垣市近隣で図書館の駐車場が有料である施設はなく(現在は、岐阜市のメディアコスモスが有料となっています)、非常に多くのみなさまから厳しいお言葉をいただいた記憶があります。私は有料化となったその日に就職し、いきなり、「なぜ駐車場が有料なんだ!こんなことをしていたら、お金のない人は図書館で本も借りられない。何が文教都市大垣だ!」などとおしかりを受けました。市職員としての立場で「おっしゃるとおりです」とは口が裂けても言えませんでしたが、市民のみなさまからのご意見はもっともであると感じました。しかし、市の財政的には立体駐車場建設の経費を回収する必要があるのかも知れないなどと考えていました。
しかし、あれから30年。おそらく駐車場建設費用は回収できたのでしょうし、盲無料化しても良いと思います。
▼それよりも何よりも、スイトピアセンターの利用者は最盛期に比べて、かなり減っている印象を受けます。施設を委託管理している大垣市文化事業団はさまざまな企画を展開し努力しておられます。しかし、わたしの周りの方に聞くと、わざわざ200円を払ってまでスイトピアセンター図書館には行かないと言います。安八町や神戸町の図書館に行かれる方が多い印象です。実際に安八図書館で大垣の知り合いに会うことが多いです。大垣図書館を利用されている方でも、1時間以内に帰るようにしているといいます。本来であればもっとゆっくりと本を手に取っていただきたいのですが残念です。
このまま、200円を徴収し続けることで、市民の文化離れが加速しないか本当に危惧しています。
▼私がスイトピアセンターに勤務していたころは、故小倉満市長はとても音楽や市民活動に力を入れておられ、何と大垣市役所には「文化部」という部局があり、文化振興課、生涯学習課、青少年女性課、図書館そのほかに、文化事業団、国際交流協会とスイトピアセンターに100人近くの市職員が常駐し、いつも活気が溢れていました。お客さんも本当にたくさん来てくださっておりました。もういちど、あのような活気あふれる時代を取り戻したいと持っています。