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演劇鑑賞「新・正午浅草 荷風小伝」

2022年7月15日金曜日雑感

▼久しぶりに劇団民藝を観劇しました。劇団民藝の芝居を見始めてから既に三十有余年。それこそ、宇野重吉さん、大滝秀治さん、奈良岡朋子さん、樫山文枝さん、米倉斉加年さんなどなど、枚挙にいとまがないほどの名優のお芝居を楽しんできました(残念ながら滝沢修さんの芝居は観たことがありません、、、。)
以前は、劇団民藝のお芝居が定期的に大垣で観ることができました。そして、講演の後にはいつも私の家のすぐ近くのお店で劇団員さんたちがお食事をされておられました。
しかし、演劇鑑賞人口の減少?で、年2回の大垣公演がなくなり数年が経ちます。
こうした文化の灯を消してしまってはいけないと思っています。このブログでも何度も書いていますが、演劇鑑賞会などの組織を運営しているスタッフはどんどん高齢化しています。いま、若い人で協力してくださる人を入れて育てないと完全に潰えてしますと思います。行政の力で何とかできないものかといつも思案しているところです。
▼さて、本日は名古屋演劇鑑賞会で鑑賞した作品は「新・正午浅草 荷風小伝」。この舞台は、明治大正昭和の文豪である永井荷風が晩年、自然の風情を楽しむため千葉県市川市に移り住み、家族も持たず、いわゆる独居老人としての日々を綴ったものです。最後は孤独死という結末を自ら選びますが、個人の自由を求め、自分らしく生きた半生をユーモラスに描いたお芝居でした。
▼荷風が亡くなって60年が過ぎましが、あらためて、人間臭すぎる?荷風の作品や生き方を見直したいと感じました。

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