「空き瓶拾い」で思ったこと
2022年2月4日金曜日雑感
▼NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を観ていたら、主人公の少女が空き瓶を拾い集めていた。そういえば、私が子どもの頃は、ペットボトルなど当然無く、ジュースは瓶で飲むものだった(しかも栓抜きがないと飲むこともできなかった)。また飲み終えると、お店にその瓶を持って行き、10円とか30円とか幾ばくかのお金が、「ビン代」(保証金)として返金して貰えた。いまでも制度自体は残っているとのことだが、そもそも瓶でジュースを飲む機会がないのと、昔みたいに瓶を引き取ってくれる個人商店が激減し、コンビニばかりになってしまったので、ますます、そのような機会が失われているような気がしている。
▼気になったので調べてみると、ドイツでは空き瓶のほかに、ペットボトルや缶なども引き取ってもらえ、お金が返金されるとのこと。どうしてかというと、ドイツではビールのほかペットボトルや缶飲料を購入する際に、商品代とは別に容器の保証金を支払っているからで、これを「Pfand(ファンド)制度」というそうです。この制度のおかげで、みんな自然と容器を返却する習慣が身についているわけです。
▼ほとんどの飲料の容器が返却できるそうですが、たまにできない容器もあり、瓶と缶を模したマークがついているかどうかで見分けるとのこと。1つの容器で、だいたい25セント(約32円)程度とのことです。結構大きいですね。
▼この制度のおかげで、道端に空き瓶やペットボトルが落ちていることはほとんどないそうです。もしあったとしても、ホームレスの人たちがきれいに拾って、現金に替えるためにお店に持って行ってしまいます。このように空き瓶の「デポジット制度」はリサイクル促進効果だけでなく、困っている人たちへのちょっとした手助けにもつながっているようです。
▼うちの小学校PTAでは、アルミ缶回収をがんばってやっていますが、ビール瓶にはまだ手を出せずにおります。しかし、制度的には1本10円~30円で引き取ってもらえるので検討しても良いかもとつい考えてしまいます。それと、日本でもドイツのような制度ができないものでしょうか。もしできたら、リサイクル促進にもなり、子どもたちも空きペットボトル探しをがんばることでしょう。