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出初式で思ったこと

2022年1月9日日曜日雑感

▼今年は、規模を縮小(検閲、分列行進などが中止)したうえでの開催となりました。また、消防団各分団も幹部のみの参加でした。
▼これまで、団員としてしか参加したことがなかったので、「起立!」「かしら、中!」といったいった号令に、何度も反応しそうになりました(笑)。それと、私の位置からは各団員の規律がしっかりと見ることができました。後方の顧問参与会の席からは「市長の規律が一番ええなぁ」という声が聞こえてきたりしました(笑)
▼さて、消防団を経験した方であれば、大垣市消防団がどのような活動をしているかご存じでしょうが、一般の方で良く知らないという方がおられますのでご説明しますと、消防には「常備消防」と「非常備消防」があります。常備消防とは、職業として消防に従事される方、つまり消防職員です。非常備消防とは、普段は仕事をしていて火災や災害などの場合に出動する消防団を指します。
それで、消防団の活動はというと、1年の流れでいうと、出初式、入退団式、消防操法大会、水防工法大会、それに伴う訓練、市長検閲、春秋年末などの火災予防週間活動、それに当然ですが、火災消火活動、災害対応などがあります。早朝訓練のため朝早く起きなくてはなりませんし、日曜日はかなりの割合で潰れます。私も10年間ほど消防団員を経験しましたが、本当に大変です。ですから、全国的に団員数の減少、高齢化などの問題が叫ばれています。昔は30歳代前半で消防団は引退というのが当たり前でしたが、現在は平均年齢40歳以上、なかには60歳定年まで勤められる方もちらほらいらっしゃいます。また、昔は自営業の方が大半でしたが、時代の流れなのか、サラリーマン団員が7割以上、これでは日中の消火活動などへの参加が難しいのが現実です。
▼そうしたなかにおいて、消防団活動を何十年も務められる方もおられます。それだけ魅力のある活動ともいえます。たとえば、地域貢献できるということはもちろん、普通であったら知り合うことのなかった職種の人と知り合い、一緒に活動することができる異業種交流的なところや親兄弟から教えてもらえないようなこと、例えば、礼儀作法などを教えていただけるなどの点が考えられます。一方で、消防団に勧誘しても入団してくれない人に、理由を聞くと、「お酒を飲まされる」「上下関係が厳しい」「操法訓練に参加したくない」などを耳にします。これは、消防団ももっと広報活動をしないといけないと考えています。たとえば、大垣市消防団ホームページを開設してはどうでしょう。消防団にはラッパ隊という消防団の式典や行事においてラッパ吹奏を通じて、団員の志気の高揚を図る活動を行っていますが、パソコン操作などが得意な団員たちで特別隊を組織しても良いかと思っています。
▼兎にも角にも、来年こそは通常の出初式ができることを祈っております。

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