登下校のみまもり活動をどうするか
2021年5月11日火曜日まちのこと
小学校も新年度が始まったと思ったら、あっという間にひと月が経ちました。4月は、新一年生のお子さんが、登校班といっしょに学校に行くのに慣れておらず、「おかーさーん!」と今生の別れのごとく、泣きだす姿も見受けられましたが、ちかごろは、すっかりそういった光景も見かけなくなってきました。
息子の通う小学校PTAでは、児童の登下校の見守り活動に力を入れようと考えています。地域には、国道や県道が通り、とりわけ登校時においては、通勤ラッシュのため非常に多くの車が行きかいます。私も毎朝、地域の重点箇所でのみまもり活動をさせていただいております。
とはいうものの、子どもたちの見守りをしてくださっている中心メンバーは、やはり地域のおじさんおばさんたちで、年齢は60歳代後半から80歳代までの方となっております。これからの方は「大安地区交通安全協会安井支部」という団体に属されていて、75人ほどの方々で構成されております。
では、子どもたちの親世代はどのような見守り活動をしているのかというと、小学校PTAには校外指導委員会という組織があり、昨年までは、その委員長さんを中心に重点箇所の見守りをしておりました。昨年の委員長さんは非常に熱心な方で、私の知る限り、週1回以上の頻度で、重点箇所に立たれ交通安全指導をされていたように思います。これは非常な負担ではなかったかと思っております。
そこで、今年度は、子どもの登下校時の安全を確保し、事故や犯罪の未然防止、地域の安全安心への関心を高めるために、できるだけ多くの方にご協力いただき「一人の百歩より、百人の一歩」で活動に取り組んでいきたいと考えました。一人だけがものすごく頑張ってやるのでは、長続きしませんし、もしかしたら恐れをなして翌年度以降、後任の引き受け手がなかなか見つからなくなってしまいます。そこで、なるべく多くの人が、年間数回程度ご協力いただくことにより、子どもたちの安全安心を確保することができないかと考えました。
そのため、今年度は「一人の百歩より、百人の一歩」&「三本の矢」で活動を計画しました。まず、第1の矢として、大安地区交通安全協会の方々(75人)です。必ず、毎月1日と15日は見守りをしてくださっております。そのうちの10名ほどの方は、平日の毎日、登校時に見守り活動をなさっておられます。なかには、私が小学校4年生のときからずっと40年以上にわたって、同じ交差点に立たれておられる方もおります。
第2の矢は、「PTA」。つまり親世代となります。PTAといっても執行部とか校外指導委員会とか実行委員会、地区委員など、いろんな役職があります。それぞれの役職に合わせた活動としました。執行部は会長、副会長となりますが、こちらは基本的にノルマを設けませんが、できるだけ多く参加することとしております。執行部のお母さん方のうち数名は、平日のほぼ毎日、見守りをしてくださっておられます。お仕事をされていてどうしてもできない方もおられますので、たとえ登校時はできなくても構いません。その辺は自由です。校外指導委員は委員長、副委員長、実行委員で構成されますが、ひと学期にひとり7日間としました。これで7日×8人=56日間はどこかの重点地区での見守りが確保されます。そして、各町内には地区委員がおります。この方々は、ひと学期にひとり1日の見守り活動をお願いしました。わずか1日ではありますが、人数が多いので1日×46人=46日間の見守り活動ができます。
第3の矢は「さわやかみまもりEye」&学校支援ボランティア&学校の先生です。
先に学校の先生ですが、月2回、見守り活動にご協力いただきます。また、PTA役員に属していない方でご協力いただける方もいるはずなので、大垣市の「さわやかみまもりEye」への登録をお願いしましたところ、15人の方にご登録いただけました。このボランティア制度は平成16年5月にはじまり、令和3年5月11日現在で196団体、2,568人の方々が登録し活動されています。活動は、毎日ではなく週1回、月数回からでも構いません。都合の良い時に行っていただきます。
つまり交通安全協会で、ほぼ毎日。PTAで56日+46日=102日間。学校の先生で8日。さわやかみまもりEyeほかで15日として、125日+αを確保した計算になります。1学期は約70日間ですので、かなり優秀な数字だと考えております。
しかし、この「さわやかみまもりEye」。かつては、3,000人以上の方が登録して活動されておりましたが、現在は減少傾向にあります。市担当者によると「高齢で続かない」「年金支給開始年齢が引きあがって、働かないといけないから活動に参加できない」などの理由によるものだそうです。大垣市でも、こうしたボランティア人数に反比例するかのように、防犯カメラの台数が増えてまいりました。現在、自治会での設置が50か所、行政による設置が30か所ほどあるとのことです。傾向としては、ボランティアから防犯カメラへと移行しているような感じもします。しかし、子どもたちと、あいさつや会話を交わしながらの見守り活動は何物にも代えがたいものがあります。時代は変わっても、地域で子どもを育てる、守るという姿勢は大切に守っていきたいものです。
さわやかみまもりEye
https://www.city.ogaki.lg.jp/0000000351.html