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当選証書をいただきました

2021年4月19日月曜日選挙

▼本日、大垣市役所にて選挙管理委員会から当選証書をいただきました。これもひとえに地域のみなさま、支援してくださったみなさまのおかげと感謝しております。今後も、初心を忘れず引き続き精進し、大垣市がより良い住みやすい街となるように頑張ってまいります。
▼よく、「今の気持ちを誰に報告したいですか」とテレビインタビューなどで聞くシーンを見かけます。私は誰かに聞かれたわけではないですが、もし一番に報告するのなら、前回の落選から2年間にわたり、私の父親代わりとして、いや父親以上に親子ともどもお世話になった地元のM自治会長です。いつも落ち込みそうになる私を叱咤激励しときには親身になって相談にのってくださいました。しかし、今回の出陣式にMさんの姿はありませんでした。いつも一番に応援してくださるMさんのお姿がなく、私は不安を覚えました。実は告示日前日の4月10日(土)深夜2時に腹痛を訴え、救急搬送されたとのことでした。ずっとICUに入られていたのですが、やっと、市民病院にお見舞いに伺うことができ、「当選証書」をお見せしご報告させていただきました。「良かったな!」と一言。一日も早いご回復をお祈りしております。
▼もうひとり報告したいのは、30年前に19歳で他界した弟です。交通事故で亡くなりました。当時、私は東京で学生生活を謳歌しており、夏休みに帰省した際などには、「就職するなら、一緒に東京で働かないか。」と誘いましたが、弟は「大垣が好きだから、東京には行かない」と言って、市内の卸問屋に就職しました。おそらく父と母が営んでいた店をいつか引き継ぐつもりでいたのではないかと思います。しかし、就職してから、わずか半年でその夢は潰えました。父は好きな大垣で働きたかったのに、それが叶わなかったことを別の形で叶えてあげたいと思ったのかも知れません。ひとりでも多くの命を救えるように「健志号」という名の高規格救急車を寄贈しました。大垣では初の救急救命士が乗る救急車でした。平成5年から17年の約12年間。多くの人々の命を救ったのだろうと思います。
特徴的なサイレンの音が聞こえると、祖母や母が道路に出て行き「健志!がんばれー」と手を振りながら叫んでいた姿をいまでも思い出します。
▼本日、当選証書をいただいたあと、消防署のみなさんにご挨拶をさせていただきました。すると、突然、「健志号のことはいつまでも忘れません!」と言われました。思いがけない言葉に、思わず涙がこぼれました。15年以上前に引退した健志号のことをまだ覚えてくれている署員の方がいることに驚いたのと、無くなっても人の心の中で生きていることを知ってとても嬉しかったのです。
▼私はこれから、弟の分も大垣のために頑張っていく覚悟です。弟がいなかったらここまでふるさと大垣のことを考えなかったでしょうし、大垣に戻ってこなかったかもしれません。
また、私は健志号ほど人の命を助けることはできないでしょうし、健志号ほど市民の役に立たないかも知れません。しかし、いまの私の目標は、弟が好きだった大垣をもっともっと良い街にして、いつかあの世に行ったときに弟に報告することです。
これからも、30年前に立てた“初心”を忘れずに、頑張ってまいりますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

余談ですが、健志号は何千人か何万人かの患者さんを乗せて地球を何周分も走りましたが、最後に乗せたのは、父でした。
 

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