デイサービスでの1年半
2021年3月31日水曜日雑感
▼「本当に“修行”の1年半だったね。」知り合いのケアマネージャーさんに言われた言葉です。
前回の選挙が終わったあと、「どのようにしたら有意義な時間を過ごすことができるだろうか。無意味な4年間にだけはしたくない。」と考えました。何をしようかと考えていたところ、たまたま知り合いから、「今度知り合いがデイサービスをオープンさせるんだけど、子ども食堂なんかもやりたいと思っている。いろいろと相談にのって欲しい」と言われたのがきっかけで、はじめて介護の世界というものに足を踏み入れました。
▼デイサービスといっても、いわゆる“お泊りデイ”のため、年末年始の休み以外360日24時間営業です。朝6時に家を出て、職場で当日のご利用様を確認しご自宅までお迎えに行きます。1日に約30人のご利用様がおられます。年齢は100歳を筆頭に70歳くらいまで。デイに到着すると、まずモーニングサービス(コーヒー、トースト、ヨーグルト、焼きそばなど)を召し上がられます。そのあと、脳トレ(計算、書写、塗り絵など)をしながら、順番にご入浴されます。ここまで午前中が終わり、嚥下体操をしたのち、ご昼食。昼食はテレビなどをみながらゆっくり過ごし、13時半から健康体操、3時のおやつ、テーブルゲームや運動やリハビリ、集団ゲームをして、17時から帰りの送迎時間となります。いまあげた業務以外にも、トイレの掃除、消毒、食事介助、トイレ介助などもあります。こうして毎日毎日あわただしく日々が過ぎていきました。ちなみに、トイレ掃除は自分を磨くことにつながると考え、特に力をいれてさせていただきました(本当に自分磨きができたかどうかは不安ですが)。
▼出会ったご利用様はおそらく100人以上だと思います。一概にお年寄りといっても、温厚な方から勝気な方、社交的な方から集団生活になじめない方、杖で歩く方や車いすの方、生まれ育った場所も西から東までさまざま、年齢も上から下で30歳以上も開きがあります。音楽などは戦争中の歌謡が好きな方から石原裕次郎、美空ひばりが好きな方、グループサウンズが好きな方など多種多様でした。このようにいろんな方に出会えたおかげで、さまざまなことを教えられました。看護師さんやヘルパーさんからも介護現場の実態を教えられました。
▼おもえばあっという間でしたが、本日は最後の送迎となりました。とても仲良くさせていただいた88歳のNさん(父に顔がよく似ているんです)を送迎させていただきました。ちょっと回り道をして車窓からの花見です。水門川の満開の桜を楽しむことができました。来年はこそは、コロナが収束してご利用者様みんなで花見に行けといいなあと願っております・
前述のケアマネージャーさんがいわれるとおり、この1年半は本当に「修行に日々」でした。人生に決して無駄などないということを人生の大先輩であるご利用者様との触れ合いを通じて学ばせていただきました。この経験を今後の活動に活かしていきたいと思います。ありがとうございました。