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地方公務員の超過勤務について思った

2019年9月10日火曜日雑感


▼公共政策大学院に通う都内の某区役所職員の方から聞いた話です。
▼この某区役所では、「働き方改革」ということで、何とか仕事量を減らそう、効率的な仕事のやり方を探求されているそうです。なぜ仕事を減らすのかというと、簡単に言えば人を増やすことはできないからです。
 そもそも、役所の偉い人は若い時に超過勤務の多い部署におられた方が多いとは思いますが、現代の公務員は古き良き時代?とは違い、人は減り業務は増えているのが現状ですので、簡単に比較はできません。いくら精神力でカバーしろとかいわれても、旧帝国陸軍でもあるまいし、もっと近代的な考え方で人や近代兵器?を導入してもらわないと最前線で突撃していく我々兵隊はたまったものではありません(これも古い例え方ですが、、、)。
 そんな中、ひとつの試みとして、時間外勤務の多い部署の担当者を変えてみたそうです。「難しい仕事だからこの人しかできない。余人をもって代えがたい」という声もあったそうですが、残業時間の多い人というのは、一概にはできませんが、いわゆる“人に頼めない人“であることが多いとのことでした。結果としては、時間外勤務時間が減ったそうです。
 私も市役所に勤務していたときに経験があるのですが、前任者が毎日夜遅くまでされていた仕事を引き継いだことがあります。引継ぎ時に「いやだなあ」と思いながら引継ぎを受け、はじめは仕事がわからないので前任者の言われたとおりにやります。そうするとやはり毎日夜遅くまで仕事をすることになります。しかししばらくすると仕事の要領がわかり、「これはやらなくても良い仕事」リストが自分のなかでできあがります。このとき、断捨離できるかどうかでその後楽になるのか、雪だるま式に仕事が増えていくのかが決まります。前例踏襲主義の職員ですと「やらなくなったときになんか問題が起こると困る」と考えてやり続けます。しかし、どんな良い施策も3年にいちどくらいは棚卸しをして、見直してみた方が良いかと思います。意外と仕事の断捨離ができることがあるかも知れません。
▼それと、マネジメント能力というか、自分の課の仕事をいかに把握しているかというのも大事なポイントだと思います。部下は、「トップが言ってくれないとなかなかできない」と思っていたりしますので。しかし管理職は管理職で負担が増えすぎると、「管理職にはなりたくない」という職員が増えるかも知れませんね。この某区役所では、係長になりたくないという人が増えているとか。そして再任用の課長も増えているらしいです。

新宿区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例
http://www1.g-reiki.net/shinjuku/reiki_honbun/g105RG00000170.html新宿区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例施行規則
http://www1.g-reiki.net/shinjuku/reiki_honbun/g105RG00000171.html

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