食料廃棄量 日本は〇位!~「食品ロス」
2019年5月25日土曜日雑感
▼セブン-イレブン・ジャパンは、消費期限が近づいた弁当などの購入者に5%分のポイントを提供する還元策を今秋から全店舗で始めるとの報道がありました。「食品ロス」を減らす取り組みの一環となると思いながら記事を読みました。これまでも、土用丑(うし)の日のうなぎが大量廃棄されたことが社会問題となったり、恵方巻商戦前には、農林水産省が「需要に見合った販売を」と呼び掛けたり、食品ロスになる可能性があるため恵方巻の販売をやめるというスーパーのニュースが話題となったりしました。
▼国連は食品ロスを問題としていて、国連世界食糧計画が「2030年末までに世界全体の1人当たりの食料破棄を半減し、食料ロスを減らす」という目標を立てています。世界の食料廃棄量(食べ残し)ランキングを見てみると、1位はオランダ、2位フランス、3位イギリス、4位アメリカ、5位ドイツ、6位日本、7位韓国、8位中国となっています
▼わが国で、年間の食品ロスつまりまだ食べられるのに捨てられてしまう食料の年間総量は約621万トン、牛丼一杯を400gとした場合で計算すると、何と150万杯以上となります!
621万トンの内訳は、スーパーや食料店などの事業系が約339万トン。家庭系が約282万トンと家庭からも半分近くの食料ロスが発生しているとのことです。世界中で飢餓に苦しんでいる人への食料援助量は約320万トンということですから、つまり日本ではその2倍の食料が捨てられていることになります。その理由のひとつに「賞味期限」や「消費期限」があると思います。私自身はあまり気にせず、多少日にちが過ぎていても食してしまいますが、ほとんどのの方はきちんと期限を確かめてから食されているかと思います。参考までに「消費期限」は「おいしく食べられる期限」であり、少し期限が過ぎても問題ない場合が多いのが現実です。一方、「消費期限」は主に傷みやすい食品に表示され、「安全に食べられる期限」を表しています。我が家の冷蔵庫は、ほぼ満杯になることが多いですが、よくよく考えてみれば、必要な分だけその時その時にスーパーで購入し、食卓に載せれば冷蔵庫をいっぱいにする必要もありませんし、そもそも冷蔵庫の必要性すらなくなってきます(実際には無理ですが!)
▼とりあえずできることとしては、例えば、食事会や飲み会などで、始まってから20分ぐらいはおしゃべりではなく食べることに専念する。集中する。という取り組みはいかがでしょうか。ある程度、食べてから歓談にうつるというものです。そうすれば、食品ロスも減るのではないでしょうか。