ファイナー・フリードリッヒ論争
2019年5月11日土曜日雑感
▼それに合わせて思い出したのが、いわゆる『フリードリッヒとファイナーの行政責任論争』です。フリードリッヒは議会統制では不十分であるとの認識から行政裁量の拡大は不可避であるとし、一方、ファイナーは議会統制は民主主義の基本であるとして、行政の裁量行為は行政の独断を招く可能性があるとの判断からできる限り排除するよう主張しました。
このように両者の言い分は真逆で、フリードリッヒは議会による統制が機能不全であっても行政自身の応答性(レスポンシビリティ)で克服できるとし、ファイナーは議会による統制こそが民主主義の基礎だとしていますから、今回のケースに当てはめると、フリードリッヒとしては「行政職員が首長にストップかけなよ。」で、ファイナーとしては「そんなのことをしたら行政が暴走し独断を招く。」ということになるのでしょうか。官僚もおかしいと思うことをおかしいと言えなくなっているとも聞きますし、みなさんはどうお考えですか。私も行政職員時代はいつもこのことを考えながら公務をしておりました。永遠のテーマです。