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東日本大震災から8年(4)

2019年3月13日水曜日活動記録

▼赤い羽根共同募金の支援をいただき、NPO大垣防災支援ネットワークで「復興支援ボランティアツアー」を企画しました。支援先は宮城県東松島市としました。これは、たまたま朝日新聞日曜版beでアメリカ人の山口スティーブさんという方が紹介されており、被災地でボランティアコーディネーターをしておれれることを知り連絡を取ったのがきっかけです。
▼余談ですが、3月11日に東日本大震災が発生したのち3週間後に、私は人事異動で大垣輪中水防事務組合という大垣市と神戸町、輪之内町で構成する一部事務組合へ出向することになりました。これから、大垣市の防災力を一層高めるためにがんばろうと張り切っていた矢先のことでしたので、がっかりしました。しかしその後、東日本大震災が発生する前に当初予算で切られていた「防災カルテ」事業が認められたのはうれしく思いました。どうして、カルテにこだわったかというと、人間でも年に1回は健康診断やドックを受けるのと同じように、我々が暮らす大垣市も地質調査やこれまでに浸水した箇所、堤防が切れたところなどあらゆる情報を集め、分析したカルテが必要だと思っていました。カルテを作成すれば、ハザードマップや地域防災計画、地区防災計画をつくるのに役立てることができ、DIG(災害図上訓練)なでで住民のみなさんに自分たちが住むまちのことを知っていただけると思ったのです。
▼さて、ボランティアツアーですが、小柳さんや山口さんらと何度も打ち合わせをし、現地を幾度も訪れて検討し、4回のバスツアーを行うことにしました。サラリーマンや学生の方にも参加していただきたかったので、金曜日の夜に出発、月曜日の朝5時に大垣に帰ってくるという1泊3日の“弾丸ツアー”を企画しました。もし、このときに市の防災担当者のままであったら、市の方向性によりあった形でのボランティア派遣ができたかなぁと思ったりします。しかし4月から7月頃までは新しい職場での仕事が大変でそれどころではありませんでした。
▼ボランティアツアーを15人×4回で募集したところ、多くの方に申込みいただくことができました。私のねらいどおり、高校生の方も参加してくれました。
災害ボランティアが初めての方がほとんどでしたので、事前オリエンテーションを行い、現地での活動内容やルールやマナーを説明しました。繰り返しになりますが、ことのきの主力メンバーはわずか半年ほど前に防災ひとづくり塾を卒塾された方々でした。急ごしらえのNPOです。いろんなことが起こりました。(つづく)

 

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