News・Blog

東日本大震災から8年(3)

2019年3月12日火曜日活動記録

▼昨日のつづきです。平成23年6月、NPO法人大垣防災支援ネットワークが設立されました。私は代表理事としてNPOのかじ取りをしたかったのですが、メンバーから“市職員(公務員)”であるという理由から代表理事になることについて難色を示されました。代表理事には防災ひとづくり2期生の方が就任、副理事長には1期生と2期生の方が就かれました。私は理事兼事務局長となりました。発足当初のメンバーは約20人で、年齢層は40歳代~70歳まで幅広く、私が若いほうから数えて3番目ぐらいでした。
▼NPO化した理由は、社会的な信頼を得られるからです。実際に、市役所の仕事を請け負うためには任意団体ではなく法人である必要がありました。つまり、NPO大垣防災支援ネットワークが今後継続的に被災地などでの活動をしていくためには、寄付または自己資金を稼いでいく必要があります。私は平時においては、大垣市や周辺市町の防災出前講座や防災訓練を請け負うことで、多少なりとも自己資金を蓄えることができるのではないかと思ったからです。また、NPOであれば、市役所の防災担当課ではできないような“防災シンポジウム”を定期的に開催することができ、広く防災知識の普及や関心を高めることができると思いました。そして、小柳さんが作られる防災用品の販売もできると思いました。
▼シンポジウムは、自分が防災ひとづくり塾の公開講座で行いました。当時、NHKのお天気キャスターで人気のあった半井小絵(なからいさえ)さんをゲストにお招きしました。半井さんをお招きするのに、大垣市では予算が付きませんでしたので、防災関係4社から寄付金を募り実現にこぎ着けました。当日は先輩防災士の事例発表やシンポジウム、半井さんの記念講演などを行い、参加者は300人を超えました。余談ですがこのころ結婚しました。偶然にも妻は半井さんと同じ名前です。
▼そして、次はいよいよ、第2期生を実際の災害現場に連れていくことが目標でした。私以外のNPOメンバーで災害現場において実際にボランティアをしたことにある人間はほとんどいませんでした。言葉でいくら語るより、実際の現場を見せたほうが100倍速いと考えていました。(つづく)

記事一覧

コンテンツを表示するにはJavaScriptを有効にしてください。