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ヤナゲンの思い出

2019年2月22日金曜日まちのこと

▼けさの中日新聞や岐阜新聞に「ヤナゲン大垣本店閉店」とい大きな文字が躍りました。岐阜や大垣に縁のない方にとっては「???」な話題かも知れませが、大垣市民にとっては、ものすごく衝撃的なニュースです。ヤナゲンとは岐阜県大垣市で半世紀以上の歴史がある百貨店のことです。大垣市生まれの40歳代以上の方であれば、ほとんどの方がヤナゲンで買い物をしたことがあるかと思います。
▼私の子どもの頃は、大垣駅前通りは買い物客でいつも賑わっていて、特に土日などは繊維工場の女工さんなどがいっぱい歩いていました。小学校に上がる前は、よく近所に住む福島県出身のお姉さん(当時16~18歳ぐらいだったかも)に連れられ駅前通りをぶらぶらし、ヤナゲンのレコード屋さんでジュークボックスを聴いたり、レストランで食事をし、屋上の観覧車に乗ったりしました。また、その当時はフィンガー5が人気で、サングラスを買ってもらった記憶があります(幼稚園児のくせに!)。ヤナゲンにはA館からC館まであり、何でもそろっていました。とにかく、店内はいまでは信じられないぐらいの人の多さ、混雑具合でした。車が一家に一台という時代ではなかったので、バスに乗って駅前まで行きました。当然、バスはいつも満員でした。バス停を降りると、商店街は大音量で音楽が流れており、歩いているだけで楽しかった記憶があります。そうそうデートしている若いカップルがいっぱいいました。あれから40年、駅前から消えたものは数知れません。レコード屋、映画館、本屋、銀座商店街(とくにラーメンと餃子が美味しかった“満瑠美”、等々。ちょっと怪しげな雰囲気の商店街も子供心にワクワクしたのを記憶しています。でも一番消えたのは若い人かも知れません。
▼全国的に駅前のシャッター街が問題になったり、百貨店の閉店が相次いでいます。名古屋でも丸栄が閉店になりました。昔の思い出ばかりに耽っていてもいけませんが、駅前通りを歩いていると面白いお店や頑張っているお店もあります。ヤナゲンのある場所は、大垣駅前の一等地で大切な場所です。岐阜駅前の玉宮町はここ数年で大復活し、多くの若者で賑わっています。きっと、大垣駅前も再び賑わいを取り戻すことができると信じています。

岐阜新聞HP 
http://www.gifu-np.co.jp/news/20190222/20190222-116134.html
中日新聞HP 
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20190222/CK2019022202000045.html 

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