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大村の歩道橋

2019年2月13日水曜日まちのこと

大村(おおむら)地内を回らせていただきました。大垣市大村は、人口200人ほどの地区です。大村の地名の謂れは、室町時代は「大額(おおひたい)村」であったものが、江戸時代の前期に分かりやすいようにと「大村」に改めたと『座右秘鑑』という書物にあるそうです。ちなみに、大額の「大」は「凹」が正しく、揖斐川右岸の低い窪地であったことがうかがえます・
▼さて、大村地内を歩いていると、まず目につくのが、3年前の大垣江南線「大安大橋」開通に伴い設置された歩道橋です。私が知る限り、大垣市内で一番新しい歩道橋です。大垣江南線の一部が開通による交通量の増加のため設置されたものです。ここは大村から小野小学校に通う児童の通学路でもあるため、地域住民や子どもたちのためにも設置されて本当に良かったと思います。
▼全国で、歩道橋(正式には「横断歩道橋」)は、1万1500橋あるそうです。大垣市内にもたくさんあり、一番古いものは、昭和40年に設置された久瀬川町の歩道橋だそうです。歩道橋の多くは、もともと交通事故と渋滞対策の一環としてつくられましたが、現在では子どもが少なくなったことや、お年寄りやベビーカーを使われる方にとっては上り下りが大変だという声から、老朽化に伴い撤去されるケースも少なくありません。
私も市職員時代に、ある自治会長から「歩道橋を撤去してもらいたい。いまでは子どもも年寄りも使わないから。」と相談を受けたことがあります。結果的に、その歩道橋は数年後に撤去されました。撤去と同時に道路も拡幅されました。確かに、維持管理費用と撤去費用を考えれば撤去したほうが安く済むのかも知れません。また代替として「横断歩道」を設ければ支障はないのかも知れません。しかし、安全安心は費用では計れないものです。もし、横断歩道の是非について地域で問題になったら、ぜひ地域全体で話し合うべきだと思います。自分が暮らす地域について考える良い機会になると思います。
▼先日、名古屋市内を車で走っていたら、「ネーミングライツ歩道橋」(写真)を見つけました。全国の自治体で歩道橋のネーミングライツ(命名権)を民間に販売する手法が行われています。名古屋市では、ネーミングライツパートナー事業として行っており、、契約期間は3年以上で、月額は2万5000円とのことです。

名古屋市ネーミングライツパートナー事業
http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000017771.html
 

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