ATBの日
2019年1月29日火曜日まちのこと
▼うちの小学校は、毎週火曜日は「ATBの日」となっています。「ATBって何?」と思われる方も多いと思います。私もPTAをやるまでは全く知りませんでした。
▼要するに、PTAによる資源回収活動のひとつですが、Aはアルミ缶、Tはテトラパック、Bはベルマークの頭文字をとってATBと名付けられています。毎回、前日の月曜日に親御さんたちに、「明日はATBの日です。よろしくお願いします。」とメールを送らせていただきますと、翌朝、子どもたちが登校時にATB資源を持ってきてくれます。暑い時期ですと、お父さんのビール消費量が増え、子どもたちが小さな体でたくさんのアルミ缶を持ってきてくれたりします。しかし、私はビールを飲まないので、うちの息子はもっぱら、ベルマークとテトラパック専門となっています。
▼さて、この活動を通じて、初めてベルマークには期限があるということを知りました。自分が昔、集めていたベルマークが100枚以上あったので、息子に持たせたところ、何と現在はベルマーク協賛会社でなくなっている会社がいくつかあり、それらは点数としてカウントすることができませんでした。協賛会社は毎年変わるため注意が必要だと初めて知りました。
▼ベルマーク運動というのは、1960年に「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」という願いを込めて始まったそうです。PTAなどのボランティアで生み出された資金(ベルマーク預金)で学校の設備や教材をそろえ、国内外でハンディを背負いながら学んでいる子どもたちに手を差し伸ばしています。私の小学校でもPTAのお母さんたちが毎月、集まったベルマークの仕分け作業をしています。本当に地道な活動ですが、確実に子どもたちに役立っており、毎年何万点ものベールマークが集まっています。本当にありがたいことです。
▼もうひとつ、この活動で知ったこと。いままで、どうしてテトラパックが資源なのかがわかりませんでした。実は、テトラパックマークというものがあるのです。牛乳やジュースの容器として使われているテトラパックですが、容器の底面や開口部の反対側などにテトラパックマークがついています。ただ、ベルマークと違うのは、マークを切り取って集めるのではなく、紙容器を開いて、洗って、乾かして、集めるのです。その際にキャップがついている容器はその部分を取り除き、また内側が白いものとアルミのものとでは分ける必要があります。実に手間のかかる作業です。そして集まったテトラパックを専用の回収箱に入れて送ると「点数証明書」が送り返されてくるという仕組みです。
▼こうした地道な作業を、不効率だといわれる方もおられますが、私は作業を通じて培われる親同士のネットワークや地域協働という観点から、とても大切なことだと思っています。そして今日もせっせとATB活動をしているわけです。
ベルマーク教育財団 http://www.bellmark.or.jp/about/
日本テトラパックのベルマーク運動 http://www.eco-kami.jp/bellmark/collect.html