野生動物との共存
2019年1月21日月曜日まちのこと
▼前に、大垣市上石津町の自然の素晴らしさについて書かせていただきました。ところが、野生動物との共存というのは口で言うほど簡単ではありません。つい先日、上石津町で農業をしている知人がサルに畑を荒らされたと教えてくれました(写真)。「作っても作っても収穫できない!全滅だ!」という悲鳴が聞こえてきそうです。
▼サルと人間社会の接近は、全国的にも多くの問題を生み出しています。今回は農業被害でしたが、人に危害を与える事例も相次いでいます。
▼昔と違って里山は、過疎化が進んで手入れをする人が少なくなってきたため、下界に木々が生い茂り、サルだとか他の野生動物のエサを大量生産する環境になってきています。そこにサルが下りてきて木々の皮などを食べるようになり、周りを見渡してみると「人間が立派に作っているコメや大根などの農作物があるじゃないか!」と気づいてしまい、山の中で自然に生えている木の皮を苦労して食べるよりも、はるかに栄養価が高く、しかも等間隔にまとまって栽培してある大根を食い散らかす方が効率的だということに気が付いてしまい、今回の被害となったと思われます。
▼人間との共存はとても難しいことです.共存するためには、犬などほかの動物の力を借りたりする手段も必要かも知れません。