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読み聞かせ アンデルセン「すずのへいたい」

2019年1月15日火曜日本棚

▼今日は小学校で、紙芝居の読み聞かせをしました。毎月二日程度、低学年の教室でやらせていただいています。毎回、子どもたちに喜んでもらえそうな本を探しに図書館に通います。私の場合、大垣市立図書館と安八町図書館を利用させていただいています。
▼今回選んだのは、アンデルセンの『すずのへいたい』です。私も40年ぶりぐらいに手に取りました。本を選ぶときは、学年のレベルに合わせようと思っていますが、それがなかなか難しいと感じています。
▼物語を復習しましょう。すずで作られた25体の兵隊のおもちゃのうち、1体の兵隊さんは材料が足りなかったため、足が一本しかありません。ある日、一本足の娘さんの人形に出会います。その娘さんの人形は実は一本足ではなく、バレリーナで足を上げて踊っているため一本足に見えていただけなのです。しかし、兵隊さんは娘さんに恋をします。その後、持ち主の男の子が兵隊さんを紛失してしまい、兵隊さんは長い旅に出ます。最後は男の子の元に戻ることができますが、暖炉の火の中に放り込まれます。溶けていく兵隊さん。そこに、踊り子さんの人形が風に吹かれて飛んできて、一緒に暖炉のなかに。一緒に溶けてしまい、最後はひとつのハートの形になりました。というお話です。
▼読み終わった後、子どもたちが感想を述べてくれました。私が「兵隊さんと踊り子さんは、幸せになったかな。それともかわいそうだったかな。」と聞いてみると、子どもたちの手はどちらも半数ずつあがりました。みなさんは、幸せだったと思われますか。それともかわいそうな結末だったと思われますか。子どもたちと一緒に考える。これこそが「読み聞かせ」をしていて一番楽しい時間でもあります。

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