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おかっぱ頭の猫おじさん「藤田嗣治展」

2018年12月31日月曜日雑感

▼12/26からの2018美術展シリーズ最終回です。
本日は、10月5日に観に行ってきました「藤田嗣治展」について書きます
▼今年は藤田嗣治(1886-1968)の没後50年ということで、欧米の主要な美術館が所蔵する藤田作品が多数来日しました。明治半ばの日本に生まれた藤田は、30代から40代にかけてパリで活躍し、戦時には日本で戦争画を多数発表しました。しかし、戦後は「戦争協力者」の烙印を押され、さまざまな誹謗中傷にされされました。
「私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ」
藤田のこの言葉からは、失望と悔しさがにじみ出ています。そして、1949年ついに藤田は日本を去り、パリにモンマルトルへ。以後二度と日本の土を踏むことはありませんでした。
▼今回の展覧会では、藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作が一堂に会し、没後50年にふさわしい大回顧展となりました。普段は荷物になるからという理由で図録を買わない私ですが、今回はつい購入してしまいました。(しかし、図録と本物は違います!やはり本物はいいなあ)
▼今回も音声ガイドのお世話になりましたが、ナビゲーターは声優の津田健次郎さんでした。なお、この展覧会は1月からはパリで開催されるそうですよ。
▼2018年の美術展。非常に見ごたえのあるものが多く、普段の活動での疲れを癒してくれました。2019年も「クリムト展」などが開催されるのでとても楽しみです。

藤田嗣治展
http://foujita2018.jp/

 

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