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糸魚川大規模火災から2年を迎えて

2018年12月22日土曜日まちのこと

  • ロンドン共同住宅火災
  • 糸魚川大規模火災
▼2年前の今日(12/22)、新潟県の糸魚川市で大規模火災が発生しました。先日、政策研究大学院大学において「近年の大規模火災の教訓と今後の方向」というシンポジウムに参加しましたのでご報告します。
▼このシンポジウムでは、この2年の間に発生した3つの大きな火災について取り上げられました。「糸魚川大規模火災(2016年12月22日)」「アスクル物流倉庫火災(2017年2月16日)」「ロンドン共同住宅火災(2017年6月14日)」いずれもニュースなどの報道で大きく取り上げられましたので、ご記憶に新しいと思います。
「糸魚川大規模火災」は、中華料理店にて大型コンロの消し忘れにより火災が発生し、鎮火まで約30時間続いた火災です。147棟、30412㎡を焼き尽くしました。また、新潟県により「災害救助法」が適用された災害であり、「被災者生活再建支援法」が火災では初めて適用されました。
「アスクル物流倉庫火災」は、高さ約3mもの段ボールを積み上げるなど仕事の効率化を重視し過ぎた結果、「消防法」を軽視したため発生した火災です。原因としては、フォークリフトのエンジンルームに段ボールが入り込み、高温にあった金属管に触れて発火したとのことです。
「ロンドン共同住宅火災」では、24階建てのグレンフェルタワーにおいて火災が発生し、79人が死亡しました。火元は冷蔵庫といわれ、タワーにはスプリンクラー設備はなく、外装材と断熱材は安全基準を満たしていなかったとのことです。
▼この火災のニュースを見て、「タワーリング・インフェルノ」(1974)という映画を思い出しました。主演はスティーブ・マックイーンとポール・ニューマン。サンフランシスコにそびえ立つ地上135階建ての超高層ビルの落成式の日が舞台。規格外の製品を使ったために起きた出火は、やがて巨大な炎となり、最上階に何百人もの人を閉じ込めたままビルは炎に包まれるというものです。大惨事を中心に描いた傑作映画です。この映画にはたくさんの教訓が含まれています。大火災から2年を迎え、このような人災が二度と発生しないようにしたいものです。

災害救助法
http://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/kyuujo.html
被災者生活再建支援法
http://www.bousai.go.jp/taisaku/seikatsusaiken/shiensya.html
タワーリング・インフェルノ
http://www.youtube.com/watch?v=hknha744a98


 

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