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「街道写真展」で思った

2018年12月21日金曜日雑感

▼道は人と人、まちとまち、地域と地域を結び、千年の時を超え、日本の国土を形づくってきました。先日、駅構内を歩いていたら、日本百街道写真展が開催されていました。
▼もう二十年も前のことになりますが、大垣市文化部に勤務してきたころ、司馬遼太郎『街道をゆく』を読んだのがきっかけで、月1回程度、街道を歩くツアーを企画したことがあります。講師は、元新部記者の方や郷土史家の方々にお願いしました。最初の企画は「北国脇往還を歩く」ツアーだったと記憶しています。どれくらいの方が応募参加してくださるか心配でしたが、確か50人くらいの方にご参加いただけました。行程としては、関ケ原から木ノ本までを何回にわけて歩きました。ところどころで講師役が解説や興味深い話などをしてくださりとても好評でした。予算は限りなくゼロに近く(講師謝礼だけ)、電車賃と弁当代は参加者持ちでした。予算はなくても、工夫次第で面白い企画ができるということを学びました。決して、お金をかけるなと言っているわけではありませんが、市民からお預かりした税金を使っているのですから、「お値段以上」(どこかのコピーですが)の付加価値のある企画を期待しています。お金をかければそれなりの企画ができると思いますが、知恵を絞ることにより、楽しく有意義な企画ができるように思います。
▼その後これをきっかけに、街道を歩くことが楽しくなり、東京日本橋から中山道を歩いて大垣まで帰ってきた方もおられました。私も中山道を歩くときは、「坂本龍馬もきっと京に続くこの道を歩いて都へ上ったはず、そのとき、竜馬は何を考えながら歩いたのだろう」と想像するだけで、とても楽しくなります。

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