すごいね!みんなの通学路
2018年12月3日月曜日本棚
▼うちの小学校は家から歩いて10分程度のところにあります。私も父も祖父も卒業生なので、息子で4代目となります。毎朝7時30分に広場に集合して、1年生から6年生が集団登校しています。6年生が班長で低学年の子たちの面倒を見てくれています。私もときどき子どもたちと一緒に学校まで歩いています(ただし、今日のような雨の日は、車が水をはねかけることがあるので危険です)。
▼小学校区は案外広く、遠いところでは片道5キロほど歩いて通っている子たちもいます。交通事故が心配ですが、息子の同級生でも毎日往復10キロ近く歩いている子は、この一年で随分と足腰が丈夫になり、体力も見違えるほどついてきました。
▼ところで、第64回青少年読書感想文コンクール課題図書に『すごいね!みんなの通学路』という本があります。息子にはまだ早いかなぁと思いながら手に取ってみました。この本では、世界の子どもたちの通学路が写真でリアルに紹介されています。学校に行くための通学路という馴染み深い切り口で世界を切り取ると、こんなに国によって違うものなんだということが良くわかります。日本の子どもたちも学校に通うまでの苦労や危険はあるのですが、「世界の子どもたちの通学はたいへんだなぁ」と思いました。決して恵まれているとはいえない、そういう環境の中で、こんなに苦労してまでも学校に行きたいという気持ち。「学ぶのは楽しい」、「友達に会える」、「だから学校へ通うんだ」。子供たちのひたむきな思いが伝わってくる本です。